当サイトのISP(So-net)ではOP25Bを実施しており、独自ドメインのメールを自前のサーバから発信するためにはちょっとした工夫が必要である。
Gmail経由のメール発信
というわけでGmailに独自ドメインのメールを発信してもらおう。
Gmailの設定
Gmailアカウントを用意しておく。既存のものでもいいし、転送用に新たにアカウントを取得してもよい。余談だが同じ電話番号で5つめか6つめのGmailアカウントを取得しようとしたら制限にひっかかったようで取得できなかった。
postfixでの設定
postfixでGmail経由でメールを発信する方法は、比較的多くの事例があるので省略(気が向いたらここに記載するかも)。
で、多くのサイトはここまでで説明終了となる。たしかにpostfix側でこれ以上行うことはないのだが…
問題点
最近まできづかなかったのだが、上記の転送設定を行っただけでは問題がある。それは、ヘッダFrom: が転送に利用するGmailのアドレスに書き換えられるのである。独自ドメインの別のメールアドレスからから出したメールなのにGmailの特定のアドレスから出したメールに見えてしまう。いや、ユーザ認証してメールを出しているのでそれはそれで正しい動作なのだろうが、こちらの意図とはちょっと違うと言わざるを得ない。
これを解決する方法がGmail側で用意されていた。
Gmailでの設定
Gmailの設定で「アカウントとインポート」で「他のメール アドレスを追加」を行うことによって上記の問題が解決する。これによって、Gmail経由のメールについて、ヘッダFrom: が独自ドメインのまま送信される。
ひとつのGmailアカウントで99個のメールアドレスを登録できる。当サイトのような小規模で利用者が実質ひとりのドメインではこの機能で十分である。
その方法はスクリーンショットはとってあるので忘れてなければ記載する(急ぐ人はググって)。
この機能の使用時の注意点であるが、独自ドメインでメールを送信したいメールアドレスについてひとつひとつ登録の必要があり結構手間がかかる点がひとつ。そのアカウントとパスワードが必要なこと。また、登録した時点でGmailからメールがそのアドレスに送られる。こちらは利用者がいる場合はあらかじめ説明しておく必要があるだろう。
注意点
ここで登録するメールアドレスについて、大文字小文字を区別するようだ。
どういうことかというと、foo@example.comをGmailに登録しておく。ヘッダFrom: がFOO@example.comやFoo@example.comなどになると、GmailでヘッダFrom: が書き換えられてしまう。メールアドレスの大文字小文字は区別しないはずなのだが。
メール受信
メールサーバやDNS情報の設定をきちんとおこなっていれば、メール受信についてはGmail関係なく行うことができる…はず。
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